東日本大震災の被災地復興支援活動を続けてきた鈴木静雄リブラン(板橋区)会長は、ドキュメンタリー映画「サンマとカタール」を制作、2月21日に宮城県女川町で試写会を開く。
鈴木氏は震災直後から支援活動を始め、女川町復興支援ネットワークの会長の立場。2012年10月の女川町で水揚げされたサンマを東京・日比谷公園と板橋区大山で振舞うイベントでも実行委員長を務めた。震災の起きた3月11日を国民の「祈りの日」とする運動を進め、毎年式典を開いている。
女川町は漁業の操業が急務だったが、政府の対応が遅れていたところ、中東のカタールから20数億円が寄贈され、冷凍工場が完成した。映画「サンマとカタール」は、カタールの協力と地元の人びとの復興への取り組みを描いたもので、鈴木氏が制作責任者。益田由美子プロデューサー、乾弘明監督。ゴールデンウィークから一般映画館で上映する。
鈴木氏は、「映画で、震災を忘れかけている、もう一度被災地への思いを馳せていただきたい。支援いただいた世界各国にも配給して、感謝の御礼参りをしたい」と話している。
(取材2016年2月)
コメント