NPO法人上福岡障害者支援センター21(ふじみ野市、有山博代表)が運営するクッキーなどの製造施設「くまのベイカーズ」の新しい建物(川越市諏訪町)が完成、2018年4月20日、開設式が開かれた。
完成したくまのベイカーズの新しい建物 設備
くまのベイカーズは、パンやクッキーを作る、障害者のデイケア施設。2006年からは、プルデンシャル生命保険の特例子会社、プルデンシャル・ジェネラル・サービス・ジャパン(PGSJ)からクッキーの製造事業の業務委託を受ける形で活動している。
従来の施設はビルの一室を借り受けていたが、今回は2階建ての建物を新築。規模も大きく、製造設備も一新した。また、1階には飲食を提供できるスペースも設けた。
有山博代表は、挨拶で 「くまのベイカーズは、その名の通り最初22年前に、熊野町に小さなパンとお菓子の工房を作りました。10年たってからは、諏訪町のビルの中でPGSJという会社と提携して事業を続けてきました。このたび縁があり、近くの土地を買い取ることができ、そこに建物を建てました。広くて、設備も整っているので、活用して障害者の皆さんが、どんどん町の中に出ていく仕事を展開していければと思っています」と述べた。
有山代表
来賓の川合善明川越市長は、「行政も障害者の方のための施策を計画を立てて実行していますが、財政の問題もあります。このような施設を積極的に作っていただき、いろいろな分野に進出していただくことは、行政にとっても本当にありがたい」と挨拶。
川合川越市長
小宮山泰子衆議院議員は、「最近バリアフリー法改正が衆議院を通過。この次は障害のある人もない人もともに暮らせるユニバーサル社会を目指す議員立法も準備が進んでいます。問題は障害を持つ人の働く場がないこと。今こうやって、働く場を作っていただき、すべての障害者が豊かな生活ができる、そんな新しい時代を開いていければと思います」と述べた。
小宮山議員
鈴木施設長
くまのベイカーズの鈴木啓太郎施設長は、決意表明し、「新しい施設では、今までと同じようにPGSJのクッキー作りのお手伝いをしながら、この場でお昼を提供したり、お弁当づくりに着手するという計画を持っています」と述べ、新規事業の計画を明らかにした。
(取材2018年4月)
コメント