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鳩山内閣

 鳩山内閣が始動したが、私にはかなり新鮮な驚きだ。
 まず、予想していた以上に人材が揃っている。元々、民主党は地盤、資金、世襲より政治に対する意欲で政界入りした人が多いとは思うが、その志は高く、政策にも通じている。労組出身者はどちらかというと柔軟性に欠けるのではないかと考えていたが、少なくとも閣僚になった人たちはなかなかである。
 第2に、しかも、人事が非常にうまい。私は小泉元首相は人事の天才と思ったが、その起用、配置はややアクロバット的なところがあった。今回は、実効が想定され、すごみがある。
 第3に、戦略が緻密に組み立てられ徹底している。「政治主導」は単なるお題目かと思ったら、その完全実施のための手をあれこれ打っている。これまで飾り物であった大臣の力が格段に上がり、文字通り大臣になった。いてもいなくても同じといわれ、単に当選回数で割り振られていた副大臣(旧政務次官)も活躍の場を得た。
 これまでの行政機構、政策決定システムを抜本的に変えるもので、一種の革命である。
 第4に、政策は「バラマキ」色が強いと見ていたが、それよりも公共事業を含めこれまでの予算の使い方の見直しに矛先を向けている。
 以上のように、少なくとも私が日本の政治を見るうようになってからは、もっとも迫力のある動き出しだ。あまりに過激なため、反発も強く、途中で墜落しないようにしてもらいたい。

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