埼玉県庁主催の「埼玉県農業大賞受賞者見学会」という催しに参加させていただいた。昨年の第2会の大賞受賞者を現地で見学しようという試みで、訪問は東上沿線が主であった。
最初の訪問先は、本庄市児玉町のひびきの南部選果場という施設。キュウリやナスを、ベルトに載せると、形や重さで自動的に選別、箱詰めされ、出荷できるというラインだ。これなら農家は大幅に手間が節約できるはず。このように、共同化による機械化という道もあることが実感できた。
関越道、花園インター近くの花園フォレストで昼食。お話で、バウムクーヘンを製造するシェリエという会社が開いたということを知った。高橋さんという社長が1代で築いたという。
次に近くのいちご狩り観光農園「いちご畑花園」へ。経営する高荷政行さんは、元々JA職員で花園の直売場にいたがイチゴ狩りをしたいというお客の声が大きいことを受けて自ら開いたとのこと。
ハウス内に、地面から1メートルくらいのところに床を作り植える高設式という栽培方法。特殊な養液を流し養分を与える。私は知らなかったが、この方式は今ではかなり普及しているという。これも従来の農業のイメージとは異なる。いただいたイチゴはおいしかった。
最後は、入間市の養鶏場桂ファーム。入間市でもはずれでかなり不便な場所だが、年間9億円を売り上げ、その9割が直売という。代表の栗原桂一さんが、経営の秘訣、苦労話を話していただき、大変参考になった。
県の人の話では、2010年で農業生産額が増加したのは全国で埼玉県だけだという。なぜなのかははっきりしないが、ひょっとすると確かに埼玉の農業は今元気なのかもしれない。そのためには、経営努力が必要であるということが、今回の見学でよくわかりました。
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