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 新橋で2時間の待ち時間をつぶさねばならなくなり、3箇所の「街」を歩いた。
 第1は、汐留のオフィス街だ。旧操車場跡に最近建設された街で、電通や日本テレビ、松下電工などの本社が入居するオフィスビル数棟とショッピング・飲食フロアから成る。
 私は前職時代からよくここに出入りしていたが、今回はなぜか非常にさびしく感じた。日テレ前の広場も、電通ビルの「カレッタ」と呼ばれる商店街も人はまばら。夕刻でサラリーマンは、足早に駅に向かうだけ。
 このような人工的な異次元の街は、特に中高年にはあまりくつろげるところではない。
 汐留から新橋駅寄りに、古くからの「新橋駅前第1ビル」、「第2ビル」があり、その地下が飲食中心の商店街になっている。2番目にここに足を踏み入れると、そこは懐かしい、レトロの世界。小さいな飲み屋、喫茶店、マッサージ店らがひしめき、人の臭いがする。おじさんたち(私のような)がほっとする街だ。
 そして、第3に、少し歩いて銀座に出た。やはり人出は多くない。開店祝いのクラブの前だけ熱気があった。中国人観光客がバスで乗り付けているのが目につく。商店は、中国語の看板を出すところもある
 対照的な3つの街。これから人々をひきつけるのはどの街か。

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