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草むしりは趣味か修練か

暑さが続き、時々大雨が降り、雑草が元気だ。勝海舟を読んでいたら「茂らせておくのがよい」などと書いてあるが、凡人にはそうもいかない。怠惰な身にとって、草むしりをどうするかがこの時期の難題だ。以前、取材したカフェの女性主人は、広いガーデンの草を取るのが大変ですねと聞いたら、「草むしりが趣味です」と答えた。なるほど、そういう考え方もあるか。しかし、そこまでいくのは難しい。別の知人は、「親に対する責任感だ」と言う。家を残してくれた親に対し庭を放っておくのは申し訳けないということか。これも素晴らしいが、世間体を気にするのと同じく親への責任はちょっと窮屈だ。趣味まではいかないが、少し前向きの視点がよい。体を動かすとか、緑に触れるとか、心の修練とか。動機づけはいろいろありそうだ。そのうち習慣化すれば、楽しくなるのかもしれない。

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東上沿線物語
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