かなり前のことである。奥武蔵に顔振峠というところがある。登山の目的地でもあるが、車でも行ける。私はドライブで立ち寄ったが、そこに「平九郎茶屋」という変わった名の茶店がある。説明書きがあり、そこで初めて渋沢平九郎の名を知った。明治維新時、幕府側で戦い、ここまで逃げてきた時、茶店の主人に道を尋ねた。あっちに行ったらよいと言われたが、別の黒山の方に降りて行ったらそこで新政府軍と出くわし自害する。
その後月日がたち、地域情報を始めたところ、東京・王子の渋沢記念館で渋沢平九郎展があり、取材させていただき、掲載した。今回、NHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まり、これから栄一の妻となる千代の弟として、すでに画面に登場している。これをとらえて、平九郎と栄一にゆかりの地である越生町で渋沢平九郎展が開かれている。駅構内の手狭な場所で主に写真展示だが、なかなか充実した内容だ。越生梅林とセットで訪れたので紹介した。
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