経済アナリストの森永卓郎さんが亡くなった。67歳だった。私は多少縁があったので、ここで書かせていただく。私が1982年あるシンクタンクに出向した時森永さんも専売公社(現日本たばこ産業)から派遣され同じ研修を受けた。親しくお付き合いしたわけではないが、いつもニコニコして印象的な人だった。その後、森永さんが三和総研に移られていた時、私は研修したシンクタンクで研究職になっており、森永さんに講演していただいたことがある。その時の話は、仕事のやり方を改革したということだった。通常、研究所の仕事はどこかからプロジェクトを受託し管理職がそれを適性がありそうな研究員に配分する流れだが、森永改革は研究員それぞれがプロジェクトを受託し「この指止まれ」式に参加したい研究員を募集、成果は参加者で分けるというようなやり方だったと記憶している。森永さんは三和総研の後、大学に移り、執筆、メディア出演など活躍するようになり、私も本を買い、一度三芳町での講演を聴いたこともある。ガン宣告を受け、それからの執筆活動は超人的。折しも、先週の日曜日『身辺整理』という本を買い、非常に面白く読み終えたところだった。ご冥福をお祈りいたします。