埼玉の偉人の一人に本多静六がいる。日本初の林学博士で、日比谷公園をはじめ数々の公園の設計をし、「公園の父」と呼ばれるが、それとともに人生の生き方、蓄財術などについて多くの本を著したことでも知られる。
私は最初、日比谷公園内松本楼となりにある「本多博士の首かけいちょう」でその名を知ったが、調べるうちその人生論に興味をいだき、現在では座右の書とさせていただいている。
一度故郷をたずねたいと思っていたが、先日生地の菖蒲町に出向いた。蓮田の近くの、一面田園地帯である。かなりりっぱな町立図書館の2階に記念室が設けられてあったが、部屋は狭く、誰もいない。それでも、博士の人生と業績を振り返るには十分であった。
町内には車で10分ほどのところに生家の跡があり、記念碑も建っていた。ただ、まわりに何もないところでもあり、ややさびしい感じがした。渋沢栄一は有名でも、本多静六はまだそれほど知られていないのかもしれない。
それでも、本多博士についてご関心の向きはぜひ訪れる価値があります。
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