川越の帯津三敬病院の名誉院長で、統合医療の第一人者である帯津良一先生が『白隠さんの「延命十句観音経」を読む 汝のこころを虚空に繋げ』(風雲舎)という本を出され、出版記念講演会が東京・谷中の全生庵で開かれました。「延命十句観音経」は、臨済宗の中興の祖とされる白隠禅師が世に広めたお経で、わずか10句、42文字ですが、それを唱えることで様々な功徳を得られるといいます。帯津先生は、毎朝このお経を唱えるのを日課としており、それ「幾千もの宇宙を抱いた偉大な空間」を意味する虚空とつながる道であると言われます。講演では、自らの呼吸法の実践を通した白隠禅師、「延命十句観音経」との出会いなどを、エピソード満載で、楽しく聴かせていただきました。
全生庵は、江戸無血開城の立役者である山岡鉄舟により建立されました。帯津先生の講演に先立ち、平井正修住職による山岡鉄舟や白隠禅師と寺との関わりなどについてのお話がありました。
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