すでにご覧になっている人も多いでしょうが、「小江戸新聞 川越ほっと」という川越の地域情報サイトが昨年から公開されています。
このサイトを運営している大澤誠さんは、奇しくも私が以前勤めていた新聞社の同僚でした。いまどき多くはない地域媒体の立ち上げを、出身母体の同じ2人が、ほぼ同時期に、近接地域で行ったというかなり信じがたい偶然でした。
それはともかく、このサイトは実によくできています。川越市内で開催される各種イベントや市議会の動向が特に詳しく報じられているのですが、記述が非常に克明で、それでいてわかりやすい。写真も豊富で、その場に参加しなくても、出来事の全貌がほぼつかめるような内容になっています。
埼玉新聞を含め大手紙ではこのように詳細な内容を伝える余裕はありません。一方で多様な地域メディアがありますが、川越にはなぜかきちんとした地域紙がこれまで存在せず、現状の媒体ではどこもこのように地道な取材を行う意欲も、力もありません。そのため、小江戸新聞は川越市民にとって、貴重な地域情報源になりつつあると思われます。
経営姿勢は謙虚で、現状は広告の掲載も行っていません。いずれその存在意義が認められ、広告の依頼も増えてくるでしょう。
まだの方は、一度訪問してみてください。
なお、本紙「東上沿線物語」はエリアも広く、取り上げるテーマもきまぐれで、継続的な報道を狙いとしてはいませんので、小江戸新聞とぶつかることはなく、補完関係にあります。ともに栄えられればそれにこしたことはないのですが。
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