本紙も広告を出していただいている家づくり工房(川越市)の矢田社長によると、現在でも同社の受注、施工高は2割くらいのペースで増加を続けているという。日本全体で見れば、住宅着工は劇的に減少しており、私は戦後最悪の住宅不況の状況にあると見ている。
そんな中で、増加を維持できるのはなぜだろうか。同社の特徴は、あくまで自然素材にこだわり続けていることである。矢田社長によると、特に若い世代にエコに関する関心が高まっていることがあるが、それとともに現実に子供にアレルギー症が増えるなど、自然素材の住宅に対する切実な需要が増えている面もあるという。
木材にしてもすべて原産地を表示した無垢材を用いるなど従来から頑固に、環境や体にやさしい住宅づくりを徹底してきた同社としては、「たまたま時代が同じ方向を向いてきた」形で、エコ重視の潮流が追い風になっているわけだ。
家づくり工房の快走は、これからの企業の進むべき道を指し示しているようだ。
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