小川町主催のまち歩きに参加させていただいた。小川には時々訪れているが、歴史を含めてきちんと説明を受けたことがなかったので、今回いろいろな発見があった。特に、興味深かったのはヤオコーとしまむらの創業の場所だ。食品スーパーのヤオコーは連続で増収増益を続け「日本一元気なスーパー」とも呼ばれる注目企業であり、しまむらは衣料品チェーンの大手。このような大きく成長した小売り企業2社が、人口3万人足らずの小さな町に同時期になぜ生まれたのかかねがねの問題意識だった。今回案内していただきわかったのは、両社の創業地が非常に近いことである。おそらく距離2、300㍍ではないか。しかも、旧秩父往還(現国道254号)の同じ道路に面している。ヤオコー創業は明治20年代、しまむらは昭和の初めというから、当然両社の創業家は交流があったであろう。同じショッピングセンターに共同出店したこともあるという。小川は江戸時代から秩父往還を中心に商業が栄えた。そのような歴史と伝統のあるまちからはやはり人材が育つということなのだろうか。まち歩き記事