山下龍男の沿線歴史点描

沿線歴史点描

沿線歴史点描⑩ 江戸時代の 東上沿線紀行 山下龍男

今回はちょっとした沿線タイムトラベルを楽しんでみよう。目指す時代は19世紀前半、文化・文政の時代。江戸文化の爛熟期である。新橋で仕立屋を営む竹村立義は、商売の合間を縫って江戸近郊を旅するのが何よりも楽しみだったが、単なる旅好きではなく、行く...
沿線歴史点描

沿線歴史点描⑨ 東上沿線お祭りの変遷 山下龍男

前回、沿線観光地のお話をしたが、今回は観光の一方の目玉である「お祭り」の話である。 ●祭りの老舗、川越祭り 東上沿線一番の祭りと言えば川越祭りだ。17世紀以来の伝統を誇るだけあって、最近では百万人を超える集客力を誇る。神田祭りや山王祭り...
沿線歴史点描

沿線歴史点描⑧ 東上沿線観光地の変遷 山下龍男

●大正時代の観光地 観光の対象となる名所も時代によって変化する。『東武鉄道百年史』に掲載されている沿線地図「東上鉄道線路案内(坂戸まで延伸された大正5年以後発行、)には、白子不動滝(成増)、吹上観音(成増)、平林寺(志木)、諏訪神社(鶴瀬...
沿線歴史点描

沿線歴史点描⑦ ドラマの舞台になった東上沿線 山下龍男

2009年春から始まるNHK朝の連続テレビドラマ「つばさ」の舞台が川越に決まった。昭和36年の開始以来、80番目の作品だが、埼玉が舞台となるのはこれが初めてとのこと。全国47都道府県でこれまで朝の連ドラの舞台として取り上げられなかった唯一の...
沿線歴史点描

沿線歴史点描⑥ われらが池袋 山下龍男

東上沿線住人にとって「池袋」は特別な町である。埼玉県奥地に生まれ、人生の大部分を東上沿線住人として過ごしてきた筆者にとっては池袋とはすなわち東京であった。デパートがそびえ、となりの山手線・赤羽線をひっきりなしに発着する電車に大都会を実感した...
沿線歴史点描

沿線歴史点描⑤ 幻に終わった東上線の都営三田線乗り入れ 山下龍男

2008年6月に東京メトロ副都心線が東上線に乗り入れる。これに合わせて、座席定員制の通勤電車導入などダイヤの大幅改正も予定されている。こうしたお祭り気分に水を差すようだが、地下鉄乗り入れといえば、都営三田線乗り入れ計画の撤回という、東上線に...
沿線歴史点描

沿線歴史点描④ 曲げられた路線 山下龍男

昭和12年の日中戦争開始以後、日本国内は戦時体制強化が本格化し、東上沿線には多くの軍事施設が東京市内から移転してきた。同じ東武鉄道沿線でも、おもに水田地帯を走る本線に比べて、武蔵野台地の北東縁を走る東上沿線には、より多くの軍事施設が移転して...
沿線歴史点描

沿線歴史点描③ 東上線消えた線路 山下龍男

車両派、時刻表派、歴史派など、鉄道マニアも多くの派に別けられる。なかでも、廃線を追い求める「廃線派」は根強い人気を誇っている。東上沿線にも、そうした人々が喜びそうな廃線がいくつかある(地図参照)。 それらは成立事情によって2種...
沿線歴史点描

沿線歴史点描② 東上線創世記 山下龍男

今回は、時代を大きく遡って、毎日お世話になっている東上線が開通するまでのいきさつをたどってみよう。 今回は、時代を大きく遡って、毎日お世話になっている東上線が開通するまでのいきさつをたどってみよう。 東上線の開通を語る上で、今も昔も沿...
沿線歴史点描

沿線歴史点描① 東上線、幻の駅 山下龍男

毎日毎日お世話になる東上線。しかし通勤電車という役目柄、旅情とは無縁だし、乗客も、居眠りしている者以外は読書か携帯メールに夢中で、今さら車窓の景色に目をやる者などほとんどいない。 しかし、1914(大正3)年5月の開通以来93年という年月を...
タイトルとURLをコピーしました