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びん沼自然公園 リニューアルオープン (富士見市) 星野市長に聞く

富士見市のびん沼川ほとりにあるびん沼自然公園が2023年4月、リニューアルオープンする。36ホールのパークゴルフ場を運営、県立富士見青年の家跡地にはカフェも出店する。同公園は元々交通の便が悪いものの自然豊かで静かな癒やしの場、フナ釣りの名所でもあったが、おしゃれなスポットに生まれ変わる。星野光弘市長に公園整備の狙いなどについて聞いた。

以前のリニューアル前のびん沼自然公園の風景
リニューアル前のびん沼自然公園

びん沼川は旧荒川の河跡湖で、新河岸川流域の洪水対策の調節池の役割も果たしている。富士見市は川沿い調節池の一部を借り受け、2002年にびん沼自然公園を開いた。敷地のほとんどは雑木林と芝生広場から成り、自然の景観と生態系を活かした野趣あふれる公園だ。

公園の隣接地に県立富士見青年の家が建っていたが2004年に閉所した。その後市が県から土地6,800㎡を購入、公園と一体的に整備をすることになり、2017年に水辺空間の活用・創出、自然を活用した体験の場の創出、地域の魅力向上・活性化を3つの柱とする基本方針を決定。2020年に事業決定、工事を進めてきた。

富士見市ホームページに掲載されているリニューアル後のびん沼自然公園map
新しいびん沼自然公園の姿(富士見市ホームページより)

 公園の主要施設として当初はびん沼川から水を引き湾処(わんど)の建設を検討したが、堆積する土の撤去など維持管理に予算がかかることなどから断念、3㌶のパークゴルフ場を建設することにした。

 パークゴルフ場は、国際大会も開けるコース。1コース9ホールで4コース備え、距離は長くて100m程度で、1本のクラブ、1つのボールを使い、老人でも子どもでも手軽に楽しめる。近隣では、鴻巣、さいたま市大宮、志木、吉見などにもある。

 公園面積は全体で9.8㌶。ゴルフ場の他、バーベキュー場、キャンプ場、富士山も望める展望台を設ける。青年の家の跡地に建てる管理施設には、会議室・多目的スペース、カフェも開く。駐車場は220台分確保する。  運営は指定管理者(びん沼アクティブネイチャーパークJV)に任せ、ゴルフ場利用料金は18ホールで300円(市民)。バーベキュー場、キャンプ場、駐車場(土日及びハイシーズン)も有料となる。

内覧会 星野光弘市長に聞く

3月29日、新しいびん沼自然公園の内覧会が開かれ、星野光弘市長が市の木であるケヤキの苗を植樹した。星野市長に公園整備の経緯などについて聞いた。

びん沼自然公園で記念植樹をする星野光弘富士見市長
植樹する星野光弘市長

―どのような経緯でびん沼自然公園を新しく整備されたのですか。

星野 埼玉県には上田前知事の時代から水辺再生プランといって県内の河川を有効活用し、にぎわいづくりの場所としてもっと見直そうという政策があります。私はその頃県会議員でしたので、政策は理解していましたし、近隣でも事例がありましたので、我々のびん沼もこのしくみを使えばより市民に喜んでもらえる場所になるのではと考えていました。市長になり、この制度を活用しようと、川越県土整備事務所、県に申し入れをして事業が採択されました。事業区域外の一部は県が整備してくれましたし、パークゴルフ場の建設も県にいろいろ助けていただいた。びん沼公園を何とかみんなに愛される場所にしたいという思いで進めてきました。

―パークゴルフ場を作るというアイデアはどこから生まれたのですか。

星野 人を集めるためにどんな仕掛けがいるか、その一つがパークゴルフ場で、キャンプ場、バーベキュー場、それから食事(カフェ)です。パークゴルフ場は広い面積とお金も必要ですが、逆に広い面積を持っているという地の利を活かすということから選択しました。バーベキュー場は手ぶらで利用できます。予約をすれば、全部食材もセットしてくれる。

びん沼自然公園内のパークゴルフ場
パークゴルフ場(2023年3月29日体験会)

―人に来てもらうことが狙いなのですね。

星野 にぎわいづくりです。もちろんここは自然との触れあいの場所ですが、それに加えて時に家族の団らん、仲間との語らいの機会を提供したいと考えました。

びん沼自然公園内のカフェスペース
カフェスペース

―市長として次のプロジェクトは何ですか。

星野 たくさんありますが、大きなものは第一に令和9年、10年を目指している新庁舎の建設。第二にららぽーとの隣上南畑地区の工業団地の建設です。今企業の募集を始めています。第三にガーデンビーチというプールがあり数年前に閉鎖しましたが、その跡地に屋外スポーツ施設の建設を検討しています。これから市民の皆さんからアイデアをいただきたい。

「びん沼物語」

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