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藤堂家に伝わった石像

板橋区赤塚の赤塚城址周辺を散歩し、記事にしました。過去に何回か歩いたことがあるのですが、今回新たな発見がありました。第一は、戦国時代に赤塚城を根拠とした千葉氏の力です。千葉氏はその名の通り、今の千葉県に始まり、赤塚に来たのは宗家から分かれた武蔵千葉氏と呼ばれる一族ですが、北条氏に仕え秀吉の天下取りで滅亡、赤塚城も廃城となりました。そのため地域であまり重要視されていないように感じますが、今回の取材で見直しました。とにかく城域が広い。今公園になっている城跡だけでなく、資料館、美術館、東京大仏、植物園もすべて城だったところ。氷川神社、諏訪神社は城の鬼門除け、松月院は菩提寺だった。周辺の散歩スポットはすべて千葉氏に関係しているのです。赤塚拠点の千葉氏は、旧領地の下総方面まで回復し、武蔵千葉氏は134年間栄えたそうです。

赤塚城本丸跡
赤塚城本丸跡を望む

 もう一つの発見は、東京大仏(乗蓮寺)です。この寺は当地に移ったのはそんな昔ではなく、大仏というとちょっと俗っぽい印象を与えるのですが、今回ゆっくり境内を見せていただき見方が変わりました。特に大仏に隠れるように境内に展示されている石像に感動しました。これらは、 津藩藤堂家・江戸下屋敷(染井屋敷)に伝えられ、昭和になって乗蓮寺に移されたようです。藤堂高虎が朝鮮出兵の際持ち帰ったとされる「天邪鬼(がまんの鬼)」の他、「鉄拐仙人」、「奪衣婆(婆々)」、「役行者(小角)」など8体があり、どれも実に面白いです。

「鉄拐仙人」
「鉄拐仙人」
「役行者(小角)」
「役行者(小角)」
「奪衣婆(婆々)」
「奪衣婆(婆々)」
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東上沿線物語
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