私の車にはカーナビがない。丸木美術館にはずいぶん昔に行ったことがあるのだが、今回道に迷い、一台分しかない幅の道で不安になったが、この看板を見つけてほっとした。美術館・博物館困難の時代に、こんな場所で、しかも、原爆の図というやや暗いテーマで長く続けているのだからえらい。しかし、「原爆の悲惨さ」とか、「反戦平和」とか、固定観念で入ると、この美術館の価値は本当にはわからないのではと今回実感した。水墨画だそうだが、迫力満点、特に人物の描き方が素晴らしい。それと、原爆の図だけが注目されるなかで、丸木俊さん、母親の丸木スマさん、妹の大道あやさんの丸木ファミリーの作品は多彩で新鮮である。さらに都幾川の風景。この美術館が長く続いている理由がわかりました。記事