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「関東屈指の重曹泉」美肌効果 秩父川端温泉梵の湯

秩父市の皆野寄居有料道路新皆野橋の近く、荒川べりに建つ「秩父川端温泉梵の湯(ぼんのゆ)」。「関東屈指の重曹泉」をうたい、皮膚病などに効くほか美肌効果もあるという。地元出身で立志伝中の人物である梅澤勲(有)梅沢産業会長が2007年に開いた。長男で会長とともに開設に関わり、現在温泉を含む同社事業の舵を取る、同社社長・梵の湯ゼネラルマネージャーの梅澤政行さんにお話をうかがった。

梵の湯

梵の湯

梅澤勲会長は昭和10年(1935)皆野町生まれ。中学卒業後、コンクリート会社、焼鳥屋、焼肉屋などの仕事を経験した後、荒川沿いの7500坪の土地を借り受け、ミニゴルフ場を開いた。その後皆野町議当選。しかしバブル崩壊でゴルフ場経営が傾き、キャンプ場に転換。冬場の仕事として釣り堀を開くことにし、井戸を掘削したところ、温泉が噴き出した。

梅澤勲梵の湯会長

梅澤勲会長(梵の湯ホームページより)

井戸を掘ったら温泉が噴き出す

―温泉が出たのは何年のことですか。

梅澤政行社長 バブルがはじけてゴルフが衰退しました。焼肉屋でつないで、その後キャンプ場にし、土地が半分余っていたので冬の仕事で管理釣り場を作ることにして井戸を掘ったら井戸が温泉だったのです。それで急遽温泉に変わりました。キャンプ場に併設した温泉施設として2002年に旧館(「凡の湯」、今は休館)を開きました。

―今の「梵の湯」を開いたのは。

梅澤政行社長 疲れた体と心を癒やせる本格的な温浴施設として、内湯、露天風呂、サウナ、岩盤浴、休憩室、食堂を備えた梵の湯を2007年にオープンしました。皆野寄居有料道路の新皆野橋が2009年に開通し、近くに出口ができることも後押しになりました。

美肌の湯

―この温泉の特徴は。

梅澤社長 基本は温泉の泉質です。「関東屈指の重曹泉」とうたっていますが、ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉です。入ってみないとわかりません。瞬間にヌルヌルとします。 昔は何か入れているのではないかという声もありました。温泉専門家の方が秩父でこんなのが出るとは思わなかったと言われていました。

―効能は。

梅澤社長 ナトリウム系で成分が濃いので美肌効果がてきめんです。皮膚病などにも効果があります。

浴場入口

―立地もすばらしいと思いますが。

梅澤社長 露天風呂から荒川の流れが見下ろせます。

温泉の下を荒川が流れる

―お客さんはどの辺から。

梅澤社長 いろいろです。地元の方、県内各地、東京からも来ていただきます。

―周辺にも温泉が増えて、競争が大変ではないですか。

梅澤社長 私自身が競争しようと思っていません。割引なども行わない。温泉が気に入って来てくれる人がよいと考えています。

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個室付き貸切風呂

―介護風呂があるのですか。

梅澤社長 会長がやりたかったのですが、介護にするには機材やそのためのスタッフが必要になります。そのかわり、2011年に家族で気兼ねなく入浴してもらえる個室付き貸切風呂を設けました。

―梅澤会長は作詞をするのですか。

梅澤 好きだから作っています。趣味です。昔は歌っていた記憶があります。

梅澤会長創作の詩

有限会社梅沢産業は、日帰り温泉「梵の湯」の他、オートキャンプ場「スプラッシュガーデン秩父」、ドッグランと犬用温泉施設「スパ・ドッグズラン秩父」も経営している。ホームページ https://www.bon-chichibu.jp/    (取材2022年2月)

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