小泉功先生は、地域の歴史の権威で、川越市の文化財保護審議会の会長などをされていた方です。1927年生まれで、2009年にお亡くなりになりました。元々川越高校の先生で、お世話になった方も多いと思います。
私の事務所はかつて朝霞台の駅前にありましたが、ある時小泉先生がひょっこり訪ねて来られました。私は先生の名前は存じていましたので、うちのような弱小媒体のみすぼらしいところにわざわざおいでいただき恐縮しました。先生はその頃出された「太田道真と道灌」という本を持ってこられました。品格のある謙虚な方という印象を持ちました。
その後、先生にインタビューさせていただき、さらに先生から弊紙にコラムを書きたいとの希望を受け、「川越街道・松平信綱と平林寺」という連載記事を書いていただきました。先生は当時、川越市の東明寺の発掘調査の整理作業を行っており、私は文化財分室のあった第一小学校まで毎回原稿をいただきにうかがいました。ご自宅におじゃましたこともありました。
先生は病気を抱え、高齢でもあり、体はきつそうでしたが、実に魅力のある方でした。
このたび、先生の原稿を読み直し、その文章の力で地域の歴史をまた見直し、web上で公開させていただくことにしました。
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