バウムクーヘンとお茶をいただきながら、一流の芸術作品の鑑賞ができる施設「丸沼美術サロン」。朝霞市の(株)丸沼倉庫社長で、アーティストに制作の場を提供する「丸沼芸術の森」を運営する須崎勝茂氏が、開設した。館内には、丸沼コレクションの一部、アンドリュー・ワイエス、ベン・シャーンなど有名作家作品が展示されている。
古民家の梁を再利用
サロンは、朝霞市上内間木の丸沼倉庫本社隣に2017年3月1日、オープンした。丸沼グループは、以前からパン作りに取り組み、1年前からはバウムクーヘンを製造販売。今回開いたのは、食べながら、バウムクーヘンの製造工程の見学もできるカフェ。あわせて、美術品を鑑賞できる、ゆったりと、くつろげる空間になっている。
近くには、元々須崎氏の住居であった茅葺き屋根の古民家を用いたそば店(かつみや)が営業していたが、昨年同店が移転。サロンは、古民家の柱や梁を再利用し、屋根も茅葺き風にデザインして建設した。
店内には、アンドリュー・ワイエス、ベン・シャーン、佐藤忠良(彫刻)、村上隆、入江明日香、鈴木三成(青磁)らの作品が展示されている。丸沼コレクションの中から季節ごと入れ替えていく計画。
バウムクーヘンと紅茶のセット
丸沼芸術の森は、芸術家を目指す若者を支援するのを目的に、1980年代前半に須崎社長が設立。村上隆氏ら、後に有名になった作家もここから巣立った。現在、13名が入居・滞在している。ただ、丸沼芸術の森には常設の展示場はない。
須崎社長のインタビューはこちら。
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