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「芋うどん」の元祖
 
舟運亭 (川越市)

 川越大師、喜多院近くに蔵造りの店舗を構える舟運亭。芋そうめんに芋うどんなど地域特産の麺類を製造販売する。店内には、川越ゆかりの画家、小村雪岱の絵のほか、貴重な歴史資料を展示する「むかし館」も併設されている。経営する(有)戸田製麺の戸田周一社長にお聞きした。

       

江戸時代に有名だった「川越素麺」


-川越のそうめんは、昔から特産品だったのですか。

戸田 江戸時代には、このあたりの小麦の質がよく、「川越素麺」は全国的に有名でした。寛延年間には、川越の産物の一番はそうめんであったという記録もあります。川越小麦が和州三輪に運ばれ「海内一也」と書かれています。


―戸田さんのところは元々製麺を。

戸田 製麺業としては私で3代目です。ただ、以前は小売り店舗はありませんでした。

      


-お店はいつ開いたのですか。

戸田 昭和63年にオープンしました。その前年から、地域の特徴のある産品として芋うどんや芋そうめんを作り始め、その直売店ということ蔵造りを模した店を開きました。芋うどんは、さつま芋で有名な川越でも初めてということで当時の新聞で取り上げられました。

芋うどんは、ほんのりした甘みと香り


-現在の商品構成は。

戸田 よもぎうどん、芋うどんなど、そうめんとうどん、他に生うどんや生ラーメンもやっています。

         

―芋うどんはここだけ

戸田 そうです

-味の特徴は。

戸田 風味とかのどごしを主眼に作ったものです。たとえば、芋うどんの場合は、芋のほんのりした甘みと香り、深い味わいがあります。


-販売は。

戸田 自店の他、大宮そごう、ソピア(埼玉の物産館)、小江戸蔵里、蔵造り本舗のお店などです。蔵造りの街のみやげ品店でも販売していただいています。

小村雪岱の下絵のコレクション


-「むかし館」は、何を展示しているのですか。

戸田 私の家は、製麺の前は、機織り業で、川越唐桟(とうざん)も手掛けていたようです。家にあった古い家具や私のコレクションです。城下町なので武具類、他に川越出身の挿絵画家、小村雪岱の下絵、新河岸川舟運の歴史資料なども展示しています。

-小村雪岱はどんな画家ですか。

戸田 明治20年に生まれ、昭和15年になくなっています。最後の浮世絵師と言われています。同じ時代の画家でも鏑木清方や竹久夢二は、大正ロマン的ですが、雪岱は浮世絵的で、それに私は魅力を感じました。士族の出身で、立ち居振舞の描き方が士族的だという方がいます。

-小村雪岱はコレクションを。

戸田 挿絵の下絵が主体です。色彩のものは版画です。装丁本なども展示してありま。

                              

陸軍大演習の作戦図


-川越での陸軍演習の図があるのですか。

戸田 大正元年の陸軍大演習の作戦図です。川越高校が大本営になりました。大正天皇が御幸になったそうです。


-お年は。

戸田 昭和23年生まれです。

-歴史にお詳しい。

戸田 特に日本史が好きです。

    

 舟運亭 川越市西小仙波町1-7-19 049-222-1311

                                 (取材 201710月)