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「武蔵野うどん」
の人気店
 
手打ちうどん庄司 
(川島町)


 川島町にある「手打ちうどん庄司」。武蔵野地域の地粉を使った「武蔵野うどん」をうたう。小麦色をした味と香りの際立つうどんだ。川島特産の「すったて」も人気で、お客さんが絶えない。店主(株式会社庄司グループ社長)の庄司晃市さんは、子どもの頃祖母が作ったうどんの味を追求し、独自のうどんを作り上げた。弟子の独立開業を支援し、「武蔵野うどん」を広げていきたい、という。

  
     川島町にある手打ちうどん庄司店舗


地粉を使い、小麦の味と香りが強く出る

―「武蔵野うどん」とは。

庄司 香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどん、群馬県の水沢うどんのように、各地域に独自のうどんがあります。武蔵野地域(埼玉県と東京都の西部)で採れた小麦(地粉)を使ったうどんを「武蔵野うどん」と呼んでいます。このあたりで売られているうどんがすべて「武蔵野うどん」かというと、そうではありません。

―味の特徴は。

庄司 甘味があります。一番小麦の香りと味が強く出るうどんだと思います。

―こちらのうどんは色が濃いですね。

庄司 こんがり焼けることを小麦色と言いますが、本来小麦は色が黒っぽい(飴色)です。中の芯の部分だけを使うと真っ白なうどんになりますが、当店は全粒粉と言って 胚芽も入り、表層も全部使っていますので色がついています。

―他ではあまりないですね。

庄司 そうですね。健康によい部分なので、うちは抜かずに使っていると説明をさせていただいています。

  
   カウンター越しに厨房

―噛みやすく、年寄りでも食べやすいと思いますが。

庄司 それは特に意識はしていませんが。うどんはのど越しと言いますが、武蔵野うどんは噛めば噛むほど味が出ますので味わって食べてほしいです。

川島特産の「すったて」

―メニューは。

庄司 すべてつけめんです(味噌煮込みを除く)。普通のうどんは、熱いうどんをイメージすると思いますが、当店は温かいおつゆに冷たいうどんをつけて食べてもらうのが主です。それが武蔵野うどんの本来の食べ方です。

―「すったて」とは。

庄司 川島の郷土料理です。5月から9月までの夏限定でお出しします。11月から3月は呉汁になります。

 
     すったて

「すったて」とは、冷や汁のことで、冷たいおつゆに冷たいうどんをつけて食べます。この地域独特で、出し汁に、ミョウガ、オオバ、キュウリ、タマネギ、ダイコン、ゴマなどがすって入っているんです。うどんの上にも同じ野菜を載せます。

―「すったて」とはどういう意味ですか。

庄司 「すりたて」から「すったて」となったと言われています。また、川島は農業が盛んですが、夏の暑い時期に座って食べる時間がなく、立ったまま食べる、突っ立って食べたことから「つったて」と言われたとする由来もございます。お客さんから野菜の盛り付けが立っているからですかと言われることがありますが、それは違います。今はだいぶ知名度が上がり、他県からも多くのお客様が来店してくれます。

―呉汁とは。

庄司 呉汁の「呉」というのは、大豆をすりつぶしたという意味らしいです。当店では八丁味噌で煮込み、うどんの上に大豆をのせて提供しています。

おばあちゃんのうどんがおいしく、うどん屋になるのが夢だった

―おいくつですか。

庄司 56歳です。

        
          庄司さん

―このお店はいつ開かれたのですか。

庄司 平成5年7月。川島に来たのは平成14年です。

―それまでは。

庄司 朝霞市に店がありました。そちらを弟子に譲りましてこちらに。

―うどん店を開く前は。

庄司 30歳まで出版社のサラリーマンでした。

―どうしてうどんを。

庄司 子どもの頃から将来うどん屋になりたかったのです。おばあちゃんがうどんを手打ちで作っていたんです。それを食べて育ち、おいしかったので、将来うどん屋になりたいと、小学校の時文集に書きました。

―うどんは自分で研究されたのですか。

庄司 おばあちゃんのうどんが好きだったので、より近い味を追求したらこのようになりました。

武蔵野うどんの店の開業支援

―お店は繁盛されていますね。

庄司 お客様が口コミをしていただいたおかげです。

―うどん店の開業支援をされているのですか。

庄司 こちらに来て2、3年してから始めまして、今でも行っています。

―どのようなお考えからですか。

庄司 武蔵野うどんは今まで前面に出されておらず、知名度がまだまだです。肉汁を出せば武蔵野うどんと考えている人もいます。本来の武蔵野うどんをもっと知ってもらうために、お店をひろげていきたいと思いまして。

―今お店は何店あるのですか。

庄司 7店舗です。 

有名歌手が来店

―有名な演歌歌手が来店されている。

庄司 父方のおじいちゃんが庄司芸能という音楽プロダクションをやっていました。お付き合いがあるのは古い方ばかりです。北島三郎さん、都はるみさん等々という人たちと今でもお付き合いをさせてもらっています。大物ばかりだから皆さんびっくりされます。

 
   有名歌手のサイン色紙が店内に

―「デカ盛りチャレンジ」とは。

庄司 大食い選手権みたいなものです。6.5キロのうどんを時間内に食べていただくと無料になります。食べている姿をYouTubeに上げています。ファンがいて、見に来る人も多いです。

 デカ盛りチャレンジ

   手打ちうどん庄司
   川島町上伊草743-9       049-297-7703

                   
             (取材
2019年8月)