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願望を実現する正心調息法
塩谷信男氏が創始

 
 願いを想いながら腹式で呼吸をする正心調息法。健康だけでなくあらゆる願望を実現する方法として、故塩谷(しおや)信男医学博士が開発し、本人は100歳を超える長寿を全うした。正心調息法の講習会を開いている岩崎雅樹さんにお話をうかがった。

 

  

手当て療法から呼吸法に移る

            
           故塩谷信男博士 (「塩谷信男医学博士の正心調息法」ホームページより)

-塩谷信男博士はどういう方ですか。

岩崎 塩谷信男先生は、明治35年(1902年)に生まれました。子どもの頃は体が弱かったのですが、中学時代に恩師から腹式呼吸を奨められ、それを実践する中で健康を回復されました。東大医学部を出て内科医になり、昭和6年に独立し渋谷に医院を開業してからは、かねてから有効性に注目していた手当て療法を併用することで、経済は不況の時代でしたが、塩谷先生の医院は非常に繁盛したそうです。

 先生は、様々な呼吸法や健康法を学ばれて、自分の方法を創り上げ、今の正心調息法の原型は還暦の頃にはできていたらしいです。治療法も他力の手当てから自力の正心調息法に重点を移しました。

何人か先生に治療を受けたという方にお会いしましたが、病気になって、先生の医院に向かうと、着く前に治ってしまった方もいたそうです。

  しかし、当時は正心調息法はあえて公には出していませんでした。84歳の時に、医師をリタイアし、奥様と熱海のマンションに移ったのですが、91歳の誕生日を迎えた時、この呼吸法を墓場に持っていってはいかんとの思いを抱き、講演活動とか著作活動を始めました。


-普及を始めたのが90代になってからで、自ら長寿を全うしたわけですね。

岩崎 その頃、先生が言われていたのは、いろいろな呼吸法や健康法を始めた方は多くいるが、創始者自身があまり長生きしてせず、意外と早く亡くなっているということです。中村天風さんは92歳まで長生きしていますが。塩谷先生は、自分の提唱する呼吸法が有効なことを自ら証明して見せる、そのため100歳まで生きてみせると「100歳宣言」をします。先生に言わせると100歳は長寿ではなく、「常寿」だと。そして、2002年の3月に100歳を迎え、4月に中野サンプラザ大ホールで100歳記念の講演会を開きましたが、定員2200名が満員になる盛況でした。


94歳でゴルフのエイジシュート達成

-結局何歳まで生きたのですか。

岩崎 その後、100歳の年の夏、軽い脳梗塞で倒れた際、湯船に大腿骨をぶつけ骨折し、それ以降はほとんど寝たきりになってしまいました。2008年3月、106歳に10日足りなかったですが、亡くなりました。


-高齢でゴルフをされていたのですか。

岩崎 マンションの屋上に、打ちっ放しの設備が有り、毎日クラブを振っていました。コースには100歳の夏に倒れるまで出ていました。エイジシュート(自分の年齢以下で1ラウンドを回ること)を公式戦で3回達成されています。最後は94歳の時で、世界記録ではないかと言われています。

吸息、充息、吐息、小息が1つのサイクル


-正心調息法とは具体的にどのような方法ですか。

岩崎 正心とは、物事を前向きに考えるなど心の持ち方のことです。調息法は、座位(正座、椅子、胡坐などいずれも可)で、手を「鈴の印」に組む姿勢をとります。呼吸は、腹式呼吸に、想念、内観を取り込むことによって、自分の健康、あるいはそれ以外の願望実現を図ることができるというものです。想念とは文字、言葉の力、内観とはイメージ、想像力を取り込むことです。

-呼吸の仕方は。

岩崎 吸息、充息、吐息、小息が1つのサイクルになります。いずれも鼻で行います。①吸息は、丹田に押し込むつもりで鼻から静かに空気を吸い込みます。②充息は、丹田にさらに空気を押し込み、肛門を絞めて数秒から10秒息を止めます。③吐息は、ゆっくりと息を吐きます。④小息は、普通の息を1~2回して間合いを取ります。
 以上を、想念、内観と並行して25回行います。腹式呼吸に言葉とかイメージを取り込むわけですが、呼吸の仕方では、息を止めるのが一つの特徴です。また小息と言って、中継ぎの息をすることで、かなり実践しやすい呼吸法になっています。



静息と大断言


-静息とは。

岩崎 25回やった後にいわば整理運動的な静息が有ります。途中からは、丹田に力を込めたまま大断言、「宇宙の無限の力が凝り凝って 真(まこと)の大和(だいわ)の み世が生り成った」を強く唱えてほしいとのお願いに変わりました。


-想念は何を想えばよいのですか。

岩崎 吸息では、宇宙の無限の力が丹田に収められたと思い、イメージします。充息の時は、その方が実現したい願望がかなったと思い、イメージします。想念、内観は、過去形、完了形で唱えます。病気なら「治りたい」ではなく、「治った」と。

-大断言は何を意味するのでしょうか。

岩崎 大断言は、地球だけでなく宇宙全体の平和を祈る言霊です。先生が本を書き始めた頃は、大断言はありませんでした。

-調息法は、どのくらいの時間がかかりますか。

岩崎 個人差がありますが、20分前後です。


-毎日やった方がよいのですね。

岩崎 基本は毎日25回やっていただきたい。1日にたくさんやるよりも、毎日25回というほうがベターです。

  

誰でも奇跡は起こせる

-効果は何が期待できるのでしょうか。

岩崎 要するに自分の願望が実現するということです。願望の中には、健康もあれば仕事もあれば人間関係もあり、あらゆる願望が達成できるということです。


-塩谷博士の著書を読むと信じられないような奇跡も起きています。

岩崎 博士の著書にもあるように、画期的と思われるようなことも十分起こり得ます。

                                 
   、
       

           

-それは塩谷博士の個人的能力であったと言えないですか。

岩崎 そう思われる方もおられますが、先生は誰れにでもできる手法としてこの呼吸法を提唱されました。

-どういう人に効果が出やすいですか。

岩崎 まずは素直な方。そして想念・内観をうまく取り込める方。ただ効果を出された多くの方は、先生の公演を聞いたり著書を読んで、自分の理解できた範囲で信じ切って、実践した方です。完璧さを求める必要は有りません。

-想念したことだけ効果が表れるのですか。

岩崎 副効用と言っていますが、願っていなくても体や心に変化が生じます。私は、寝つきは悪くないのですが、夜中にトイレの回数が4、5回で多かったのです。正心調息法を寝る前にやるようにしたら、とたんにトイレの回数1、2回に減りました。

 

2000年から講習会を開く


-岩崎さんが正心調息法を始めたのはいつからですか。

岩崎 97年、今から20年ほどです。

-当初から塩谷博士の普及活動の手助けをしたのですか。

岩崎 私は先生が95歳の頃から講演会などのお手伝いをするようになりました。自分で講習会を始めたのは2000年からです。

-博士はどのような方でしたか。

岩崎 先生に直接お話をうかがったのは3、4回です。最後は、好々爺という感じでした。いつも笑っていてやさしい方。ただ、ご家族にとって、若い頃は非常に厳しい方だったようです。

-岩崎さん自身は正心調息法でどのような影響が出ましたか。

岩崎 私は、特に健康の問題を抱えていたわけではないので、びっくりするようなことはありません。ただ、時々悩まされていた腰痛が、20分の調息で消えていました。またアレルギー性鼻炎で156年前に花粉症になりましたが、その翌日正心調息法を実修したら、目的地に着く頃にはほぼ治っていました。


-お歳は。

岩崎 1950年生まれです。

-教室はどのくらいの頻度で開くのですか。

岩崎 東京では月に2、3回。他に全国に出張講習に出向きます。

-受講料金は。

岩崎 受講13000円が基本です。受講は1回で可。あとは自習という形です。

                        
                                         岩崎さん

杉山愛さんの紹介

-講習をされている方は他におられるのですか。

岩崎 町田市でやっている女性がいます。ただ、先生は組織を作るなと言われていました。作るととたんに維持というベクトルが入りますので。資格制度もありません。有志の方が各地で講習会を立ち上げていただきたいと思っています。

-新しく始める人はどういう人なのでしょうか。

岩崎 何かのきっかけで先生のことを知り、興味を抱いた方です。 最近では元女子プロテニスプレーヤーの杉山愛さんが先生の『百歳だから伝えたいこと』という本を紹介してくれた関係で講習に来られる方もいます。ただAmazonでも在庫がなくなって価格が高騰という事態も起きています。

                         (取材2017年6月)

  塩谷信男医学博士の正心調息法ホームページ http://www.seishin-chosokuho.net/