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日本の探偵小説の父 
江戸川乱歩邸

後半生を池袋で過ごす

 日本の探偵小説、推理小説の草分けとも言える江戸川乱歩は1965年に亡くなり、今年は没後50年にあたる。乱歩が後半生住んでいた家は、東京・池袋の立教大学の近くにあり、同大学によって管理・公開されている。

  
乱歩邸入り口

 乱歩は生涯で26回の引越しをしたが、26番目の住まいが豊島区池袋3丁目の土蔵付きの家だった。40歳から70歳で亡くなるまでこの家に住み続けた。たまたま立教大学の隣であり、しかも乱歩の息子さんが立教の教授をしていたこともあり、2002年に同大学が家や蔵書などを買い取った。現在は、同大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターが施設を管理、毎週水曜日、金曜日に一般公開している。

建物、遺品はほぼそのまま残っている。展示コーナーでは、下書き含めた原稿類、眼鏡など愛用品、海外の探偵小説のトリックの分類表など、乱歩の仕事ぶり、生活ぶりが偲ばれる遺品類が置かれてある。


 原稿
                            
                             遺品


 トリック分類表

部屋のうち全部見られるのが応接室。天井が高く、かなりの広さで、西洋趣味のテーブル、ソファが配置されている。

                  
                     応接室

土蔵は書庫として使われていた。乱歩は、元々土蔵の1階を書斎にしようとしたが、冬場寒いので和室に移したという。立教大学では、土蔵の復元工事を行い、土蔵は03年に豊島区の指定有形文化財に指定されている。ただ、土蔵は入り口しか公開はされていない。


 土蔵

                                 
                                     書庫(写真)

家というものは人物を語る。乱歩邸見学は、乱歩という作家を知るにはよい機会である。

2015年7月訪問)